【9月10日 AFP】サッカー欧州選手権2016(UEFA Euro 2016)は9日、予選の試合が各地で行われ、グループHのイタリアは2-0でノルウェーに勝利した。

 シモーネ・ザザ(Simone Zaza)とレオナルド・ボヌッチ(Leonardo Bonucci)が得点したイタリアが、敵地で快勝を収めた。イタリアは前半16分、この日が代表戦わずか2試合目となるザザの相手に当たって入るシュートで先制すると、後半17分にボヌッチがヘディングシュートを決め、アントニオ・コンテ(Antonio Conte)新監督の公式戦初戦を勝利で飾るとともに、フランスで行われる本大会へ向けて快調に滑り出した。

 ホームのノルウェーが積極的な姿勢を見せながらゴール前での質を欠く一方で、イタリアはそつのないプレーを披露し、8年続く予選の無敗を41試合へ伸ばしている。

 コンテ監督は、ウルグアイに0-1で敗れ、クラウディオ・チェーザレ・プランデッリ(Claudio Cesare Prandelli)前監督にとって最後の試合となったW杯(2014 World Cup)のグループリーグ最終節から先発を6人入れ替え、出場停止のマリオ・バロテッリ(Mario Barwauh Balotelli)が不在の最前線ではザザがチャンスを与えられた。

 すると23歳のザザは、自身代表戦初ゴールとなる先制点を決め、ウレヴォール・スタディオン(Ullevaal Stadion)の満員の観客を黙らせた。

 左サイドのマッティア・デ・シーリョ(Mattia De Sciglio)からボールを受けたザザは、ノルウェーのDF陣が当たりに来ないなか、ドリブルでペナルティーエリア内を進み、左足でシュート。するとボールは、ノルウェーのハヴァルト・ノルトヴァイト(Havard Nordtveit)に当たってGKオルヤン・ニーラン(Orjan Nyland)の逆を突き、ニアへ決まった。

 2000年の欧州選手権以来となる主要大会出場を狙うノルウェーは、同点ゴールを目指してイタリアを自陣へ押し込める時間帯もあり、なかでも主将のペア・シヤン・シェルブレ(Per Ciljan Skjelbred)のパスからブラックバーン・ローバーズ(Blackburn Rovers)のヨシュア・キング(Joshua King)が迎えた好機は惜しかったが、角度のないところからのシュートは上へ外れた。

 ハスクヨルドのファインセーブもあり、点差を1点にとどめてハーフタイムに入ったノルウェーだったが、イタリアは後半17分、コンテ監督が送り出した交代選手を起点に、点差を2点に広げた。

 前ユベントス(Juventus)指揮官のコンテ監督は、右ウィングバックのマッテオ・ダルミアン(Matteo Darmian)に代えてフィオレンティーナ(Fiorentina)のマヌエル・パスクアル(Manuel Pasqual)を投入すると、そのパスクアルが、交代後1分しないうちに左サイドから絶好のクロスを左から送ると、ファーサイドでノーマークになっていたボヌッチがヘディングシュートを決めた。(c)AFP