■錦織、「倒せない相手はいない」

 けがに苦しめられるキャリアを過ごしてきた選手は、自身の体が最大の課題であることを知っているのかもしれない。

 錦織は言う。

「長い3試合を戦いました。5セットマッチ2つと、ノバクとの1試合です。僕の体は重いけど、それでもプレーできる」

「数年前なら、こうなるとは思っていなかった。可能性をみせられたかなと思います。今、倒せない相手はいません」

「このまま一生懸命トレーニングをしていけば、またチャンスが来ると思います」

 決勝進出が決まり「気持ちが高ぶりすぎた」こともあったようだが、錦織はその瞬間が迫るにつれ「少し緊張」していたという。

「タイトルがそこにある。考えることがたくさんありました。集中しようと思っていましたが、十分ではありませんでした。あと一試合を制することができなかった」

 ここから錦織は、ATPワールドツアー・ファイナル(ATP World Tour Finals 2014)に向けて注目を浴びることになるだろう。

 そして、結果がどうあろうと、日本のファンは錦織を応援し続けるはずだ。

「日本に良いニュースを届けられてうれしいです」と話す錦織は、「日本で、テニスはそこまでの注目を浴びていません。女子テニスは人気がありますが、男子はそこまでではありません。たくさんの歴史が作れて本当にうれしい」と喜びを口にした。

「次回は優勝して、もっと結果を残したいです」

(c)AFP/Rebecca BRYAN