【9月8日 AFP】テニス、全米オープン(The US Open Tennis Championships 2014)は7日、米ニューヨーク(New York)市のUSTA・ビリー・ジーン・キング・ナショナル・テニスセンター(USTA Billie Jean King National Tennis Center)で女子シングルス決勝が行われ、大会第1シードのセレーナ・ウィリアムス(Serena Williams、米国)は6-3、6-3で第10シードのカロリーネ・ボズニアツキ(Caroline Wozniacki、デンマーク)を退け、通算6度目の優勝を果たした。

 世界ランク1位のセレーナは、今季すでに行われていた3つの四大大会(グランドスラム)で納得のいく成績を残せていなかったが、今大会でメジャー18勝目を挙げ、クリス・エバート(Chris Evert)氏とマルチナ・ナブラチロワ(Martina Navratilova)氏が持つ大記録に到達した。残すは、シュテフィ・グラフ(Steffi Graf)氏が記録したオープン化以降最多の通算22勝と、歴代最多の24勝を挙げたマーガレット・コート(Margaret Court)氏の記録だけとなる。

 セレーナは、29本のウイナーでボズニアツキを圧倒し、わずか1時間15分で試合に決着をつけた。最後は、ボズニアツキのバックハンドがアウトになり、セレーナがブレークを奪って優勝を決めている。

 優勝後のインタビューで、セレーナは声をからし「(今季)初のグランドスラムと18度目の優勝をここで勝ち取れるのはうれしいことです」とコメントし、「これ以上の場所はありません」と喜びを表現した。

「カロリーネを祝福したい。彼女は、私が苦しんでいることを知っていました。本当にいい人で、親友です。いつもメールを交換しているのよ。あなたも、もうすぐグランドスラムのタイトルを手にすることができるわ」

 全米オープン3連覇を飾ったセレーナは、通算6度目の優勝という点でも、エバート氏に肩を並べた。

 一方のボズニアツキは、世界ランク1位を経験しながら、グランドスラムを制したことは一度もなく、2009年の全米オープン決勝に敗れてから今大会まで、グランドスラムの決勝に進出したことがなかった。

 ボズニアツキは、「セレーナ、あなたは優勝にふさわしい。今日は私よりも良いプレーをしていた。チャンピオンにふさわしいわ」とセレーナを称えた。

「コートの中でも外でも、あなたはインスピレーションを与えてくれる。最高のチャンピオンで、最高の友達よ。今夜はおごってね」

(c)AFP/Rebecca BRYAN