【9月7日 AFP】エボラウイルスが猛威を振るっている西アフリカのシエラレオネ政府は6日、流行の封じ込めを目指し、今月19日から国民に72時間の外出禁止を命じると発表した。必要不可欠な場合を除き徒歩と車両での移動を全面的に禁じる。

 AFPの電話取材に応じた政府報道官は、「例外なく、確実に実行してもらう」と述べた。政府当局はこの3日間に、医療機関を訪れていない感染者の特定を急ぐ考えだ。

 政府報道官によれば、「医療従事者と医療関係の民間非営利団体(NGO)の職員が、家族や親戚が治療を受けさせずにいる患者がいる可能性のある家を戸別訪問する」という。

 大統領府が発表した声明によると、医療従事者や市民活動家、各地域の代表者などの総勢約7000人のパトロール隊を組織し、この隔離計画の実施に当たらせる。

 報道官によれば、計画実施のため数台の新しい救急車と多ければ30台の軍用車両が投入される。政府は必要があればその後も複数回にわたり、同様の外出禁止措置を取る方針だという。

 今回のエボラ出血熱の流行で、シエラレオネではこれまでに491人が死亡した。同国をはじめ流行の中心となっている西アフリカの3か国での死者は2000人を超えている。(c)AFP/Rod MAC JOHNSON