【9月6日 AFP】世界保健機関(World Health OrganizationWHO)は5日、西アフリカを中心に感染が拡大しているエボラ出血熱による死者が2000人を超えたと発表した。

 スイス・ジュネーブ(Geneva)で2日間にわたる専門家会合を開いたWHOは終了後の記者会見で、昨年12月以降にリベリア、ギニア、シエラレオネで感染が確認された人はこれまでに3944人に上り、うち2097人が死亡したことを明らかにした。また、ナイジェリアでは22人の感染が確認され、8人が死亡した。

 これら各国とは別のエボラウイルスの感染が拡大しているコンゴ民主共和国(旧ザイール)では、少なくとも30人の死亡が確認されている。

 またWHOは、エボラ出血熱の試作ワクチン2種類の安全性試験の結果が今年11月にも出ると発表した。WHOの声明は「安全性が確認されれば、2014年11月にも医療従事者の優先接種のためにワクチンが利用可能になるだろう」としている。(c)AFP/Nina LARSON