【9月6日 AFP】米国は5日、ソマリアで1日に実施した空爆で、国際テロ組織アルカイダ(Al-Qaeda)系のイスラム過激派組織「アルシャバーブ(Shebab)」の最高指導者アハマド・アブディ・ゴダネ(Ahmed Abdi Godane)容疑者を殺害したと発表した。

 米国防総省は、有人・無人の米軍機がヘルファイア(Hellfire)短距離空対地ミサイルとレーザー誘導爆弾で、集まっていたアルシャバーブ司令官たちに集中空爆を行い、その中でゴダネ容疑者が死亡したと確認した。

 同容疑者は、昨年9月にケニアの首都ナイロビ(Nairobi)で発生し、少なくとも67人が死亡した高級ショッピングモール襲撃事件の黒幕はアルシャバーブだったと豪語していた。

 バラク・オバマ(Barack Obama)米大統領はイスラム教スンニ派(Sunni)過激派組織「イスラム国(Islamic StateIS)」に対する攻撃のモデルになるものだと強調した。オバマ氏は北大西洋条約機構(NATO)首脳会議終了後に英ウェールズ(Wales)で、「われわれは(ISを)弱めていき、最終的に打破する。アルカイダを追い詰めたのと同じように、アルカイダのソマリア支部を追い詰めたのと同じように」と述べた。

 ソマリアのハッサン・シェイク・モハムド(Hassan Sheikh Mohamud)大統領は米国に謝意を表明し、アルシャバーブの戦闘員に武器を置くよう呼びかけた。(c)AFP/Dan De Luce