【9月5日 MODE PRESS WATCH】「LVMH」グループのベルナール・アルノー(Bernard Arnault)CEOが1日、「ルイ・ヴィトン(Louis Vuitton)」の元会長兼CEO、イヴ・カルセル(Yves Carcelle)氏の死去を受け、追悼文を発表した。

 フランスの名門、エコール・ポリテクニーク(Ecole Polytechnique)とINSEADビジネススクールを卒業したイヴ氏は、1989年に LVMH グループおよびエグゼクティブ・コミッティーに参画。20年以上にわたり「ルイ・ヴィトン」のCEOを務め、ファッション界ならびにウォッチ&ファインジュエリーへの参入を指揮し、主にアジア・日本における「ルイ・ヴィトン」の発展に寄与した。2012年にルイ・ヴィトンを退いた以降は、フォンダシオン ルイ・ヴィトンの会長を務めていた。

 アルノー氏は追悼文で「イヴ・カルセルの訃報に接し、深い悲しみと痛恨の情を禁じえません。疲れを知らない旅人であったイヴは、ルイ・ヴィトンのイメージと価値観を体現したパイオニアでした。常に好奇心旺盛、情熱的で、とどまる所を知らない彼は、私がこれまでに知る男女含めたあらゆるリーダーの中で最も刺激を与えてくれる1人でした。 私は皆さん同様、哀惜の念に堪えずイヴの逝去を悼む一方でまた、皆さんと共に、彼の送った人生、成し遂げた仕事、残してくれた遺産に深く感謝する次第です」と語った。(c)MODE PRESS