【9月6日 AFP】テニス、全米オープン(The US Open Tennis Championships 2014)は5日、米ニューヨーク(New York)市のUSTA・ビリー・ジーン・キング・ナショナル・テニスセンター(USTA Billie Jean King National Tennis Center)で女子シングルス準決勝が行われ、大会第10シードのカロリーネ・ボズニアツキ(Caroline Wozniacki、デンマーク)が決勝に進出した。

 元世界ランク1位のボズニアツキは7-6、4-3とリードして迎えた第2セット途中に彭帥(Shuai Peng、ポン・シュアイ、中国)が試合を棄権したため、決勝に駒を進めた。

 途中棄権を余儀なくされたポン・シュアイは、車椅子に乗せられてコートを後にしている。

 アーサー・アッシュ・スタジアム(Arthur Ashe stadium)のコートで明るい日差しを浴びたポン・シュアイは、脚のけいれんを訴え、試合途中のメディカルタイムアウトが許可されると、コーチとトレーナーの助けを借りてコートを出た。

 10分の中断を経て試合に復帰したポン・シュアイだったが、そこから5ポイントを失った後、とうとうコートに倒れ込み、四大大会(グランドスラム)制覇の夢が断たれた。

 ボズニアツキが自陣のコートからポン・シュアイに駆け寄ったあと、オフィシャルは最終スコアを宣告している。

 ボズニアツキは試合後、「彼女を見ているのがとてもつらかった」とコメントしている。

「誰だって最後まで戦って試合を終えたい。本当に良いプレーをしていたので、彼女のことを気の毒に思う。彼女が無事であることを願うわ」

 今大会の4回戦でグランドスラム通算5勝のマリア・シャラポワ(Maria Sharapova、ロシア)を退けているボズニアツキは、キム・クライシュテルス(Kim Clijsters、ベルギー)氏に敗れた2009年大会以来となる、四大大会の決勝に進出した。

 ツアー通算22勝を誇りながらも、四大大会では2011年の全米オープンを最後にベスト4まで勝ち進むことができなかったボズニアツキは、7日に行われる決勝で第1シードのセレーナ・ウィリアムス(Serena Williams、米国)と対戦する。(c)AFP