【9月4日 AFP】全米オープンテニス(US Open Tennis Championships 2014)は3日、米ニューヨーク(New York)市のUSTA・ビリー・ジーン・キング・ナショナル・テニスセンター(USTA Billie Jean King National Tennis Center)で男子シングルス準々決勝が行われ、大会第10シードの錦織圭(Kei Nishikori)は3-6、7-5、7-6、6-7、6-4で第3シードのスタン・ワウリンカ(Stan Wawrinka、スイス)を下し、自身初の準決勝進出を決めた。

 錦織は、4回戦のミロス・ラオニッチ(Milos Raonic、カナダ)戦での4時間19分に続き、4時間15分という2試合連続の長丁場の戦いを制し、日本人男子選手としては1918年大会の熊谷一弥(Ichiya Kumagai)氏以来、96年ぶりとなる全米4強入りを果たした。

 錦織は準決勝で、ノバク・ジョコビッチ(Novak Djokovic、セルビア)とアンディ・マレー(Andy Murray、英国)という優勝経験者の勝者と決勝進出を懸けて対戦する。

 1日に行われたラオニッチ戦を大会史上最も遅い終了時間に並ぶ翌日の2時26分に終えた錦織は、全豪オープンテニス(Australian Open Tennis Tournament 2014)王者のワウリンカから奪った自らの勝利に驚きを隠さなかった。これまで錦織は、通算2度のワウリンカとの対戦で一度もセットを奪ったことがなかった。

 四大大会(グランドスラム)で自身初の準決勝に臨む錦織は、「最初はきつかったんですが、体の方は大丈夫でした。第1セットの後はもっと自信を持てました。びっくりです。良いプレーができているので、100パーセントの状態で準決勝に臨みたいです」とコメントした。

 錦織はジョコビッチとは1勝1敗、マレーとは0勝3敗という通算の対戦成績を残している。