【9月3日 AFP】米インターネット検索大手グーグル(Google)は2日、超高速の量子コンピューターチップの開発に着手したことを発表した。人間のように思考する機械を開発するというビジョンに向けた研究の一環だ。

 グーグルのエンジニアリング責任者ハートムット・ニーブン(Hartmut Neven)氏によると、著名な研究者のジョン・マルティニス(John Martinis)氏と米カリフォルニア大学サンタバーバラ校(University of California, Santa Barbara)の同氏の研究チームが、グーグルの量子人工知能(Quantum Artificial Intelligence)の研究チームに参加したという。

 マルティニス氏のチームの参加は、既存のコンピューターのプロセッサーよりも、飛躍的に高速で動作する亜原子レベルのチップの設計と製造を目指す「ハードウエア・イニシアチブ」の一環。「量子人工知能チームは、総合的なハードウエアグループの参加により、新デザインの試験や実装が可能になった」と、ニーブン氏は述べた。

 グーグルの人工知能研究所は昨年、量子コンピューターの研究で米航空宇宙局(NASA)と提携を結んでいる。(c)AFP