【9月3日 AFP】韓国ソウル(Seoul)の団体が5月に開催した「ミス・アジア・パシフィック・ワールド・スーパータレント(Miss Asia Pacific World Super Talent)2014」で優勝したミャンマー出身のメイミャットノー(May Myat Noe)さん(16)が、「うそと不品行」を理由にタイトルを剥奪され、主催者側ともめている。

 メイミャットノーさんは大会で優勝した後、韓国でKポップ歌手になるためにトレーニングしていた。だが主催者側は先週、今後の歌手としての経歴のためにと主催者側が1万ドル(約100万円)を出資した豊胸手術を受けた後、メイミャットノーさんが優勝した際のティアラを持って姿を消したと非難して、タイトルを剥奪した。

 一方、メイミャットノーさんは2日、祖国ミャンマーのヤンゴン(Yangon)で会見し、「わたしの国の品位を傷つけた彼らに訂正と謝罪を要求するのは、自然なことだと思う。ミャンマーの尊厳に対して謝罪すれば、ティアラを返す」と述べた。

 またメイミャットノーさんは、無料の豊胸手術は受けていないと語り、「全身整形を受けるよう強要されたので拒否した。豊胸手術は受けていないが、自分の尊厳のために詳しくは話したくない」と述べた。

■主催者側「豊胸手術の証拠写真ある」「彼女はうそつき」

 メイミャットノーさんの発言で主催者側との対立はさらに深まったように見える。「ミス・アジア・パシフィック・ワールド」の創設者であるヨン・チョイ(Young Choi)氏はAFPの取材に対し、豊胸手術を行った証拠写真があると述べ、メイミャットノーさんに対する訴訟も考えていると語った。

 同氏は「彼女はこれまでうそをついてきた。今日の記者会見でもうそをついた。彼女はティアラを返還しなければならない」と述べ、「謝罪すべきなのは彼女の方だ。彼女はわれわれのイメージと信用を傷つけている」と批判。この問題は「韓国とミャンマーの2国間関係のために穏やかに」取り扱うべきだが、「彼女が協力を拒めば」訴訟も辞さないと述べた。

 アジアではこのところ、ミスコンテストの優勝者がトラブルにたびたび遭遇している。6月には2014ミスユニバース(Miss Universe)世界大会への出場権を獲得したタイ大会の優勝者が、失脚した政権の支持者らを「処刑すべき」と発言したとの疑いが浮上してインターネット上で批判の嵐を浴び、タイトルを剥奪された。(c)AFP/Nan Tin HTWE