【9月3日 AFP】ソマリア当局は2日、米軍が同国のイスラム過激派組織「アルシャバーブ(Shebab)」の最高幹部らを標的とした空爆を実施したことを明らかにした。同組織に死傷者が出たとの情報はあるが、最高指導者が殺害されたかどうかは不明だ。

 ソマリア南部の下シャベラ(Lower Shabelle)州のアブドゥカディル・モハメドヌール(Abdukadir Mohamed Nur)知事は「米国がアルシャバーブのリーダー、アブズバイル(Abu-Zubayr)を含む幹部らの会合を標的にした大規模空爆を実施した」と語った。米国防総省はこれに先立ち、ソマリアで1日に「作戦」を実施し、「成果を評価中」と発表していた。

 アブズバイルは同組織の最高指導者、アハマド・アブディ・ゴダネ(Ahmed Abdi Godane)容疑者の通称。米政府は同容疑者をテロリストと認定し、関連する情報に700万ドル(7億3500万円)の懸賞金を掛けている。

 同容疑者の死亡が確認されれば、アルシャバーブにとって大きな打撃となるが、ソマリア当局は2日夜の時点で、アルシャバーブ側に「多数の死傷者」が出たとしつつも、誰が殺害されたのかはまだ確認が取れていないとしている。

 一方、アルシャバーブ幹部はAFPの取材に対し、「米国人にはアルシェバーブのリーダー殺害に成功したと言わせておけばいい」「米国人がこれまでにわれわれに与えたのは、噂のみだ」と述べ、同容疑者が殺害されたとの臆測を一蹴した。(c)AFP