【9月1日 AFP】サッカー元イングランド代表のポール・ガスコイン(Paul Gascoigne)氏が31日、アルコール依存症の問題を必ず克服すると語った。

 47歳のガスコイン氏は最近、酩酊(めいてい)して病院に搬送されると、先週その醜態をさらした写真が掲載され、アルコール依存症との闘いに逆戻りしたとみられていた。

 ガスコイン氏は、7か月間はアルコールを摂取していなかったものの、英国南部沿岸のプール(Poole)にある高級マンションの賃貸契約が更新できないことが発覚すると、飲酒に走ってしまったと明かした。

 ガスコイン氏は、英紙サンデー・ミラー(Sunday Mirror)に対し、「必ず克服できると思う。アルコール依存症には、ゆっくり向き合っていくつもりだが、きっと立ち直れる」と述べた。

「数週間前までは、とても調子が良かったが、持病を抱えたまま問題を起こしてしまった。二度と、このようなことが起きないようにしたい」

 サッカー選手としてイングランドを代表する才能の持ち主の1人に挙げられているガスコイン氏は、ガッザ(Gazza)の愛称で親しまれ、現役時代はニューカッスル(Newcastle United)やトッテナム・ホットスパー(Tottenham Hotspur)、イタリアのラツィオ(SS Lazio)、スコットランドのグラスゴー・レンジャーズ(Glasgow Rangers)でプレーしている。

 イングランド代表としても活躍したガスコイン氏は、西ドイツと対戦した1990年W杯準決勝では、累積警告で決勝に出られないことがわかると涙を流し、1996年の欧州選手権ではスコットランド戦で鮮やかなボレシュートを決めるなど、国際試合でも鮮烈な印象を残している。

 しかし引退後、ドラッグやアルコールの問題に悩まされたガスコイン氏は、2008年2月に精神保健法で隔離された過去がある。(c)AFP