【9月1日 AFP】(一部更新)ニュージーランド南島の町アッシュバートン(Ashburton)にある雇用支援機関の事務所で1日午前、発砲事件があり、職員の女性2人が死亡、1人が重傷を負った。容疑者はホームレスの男で、いったんは現場から自転車で逃走したが、7時間にわたる捜索の末、逮捕された。

 発砲事件が起きたのは雇用支援を行う公共機関「ニュージーランド・ワーク&インカム(Work and Income New ZealandWINZ)」の事務所。地元警察によると、男はジョン・ヘンリー・タリー(John Henry Tully)容疑者(48)で、事務所内に入ってくるなり銃身などを短くしたショットガンとみられる銃を発砲したとされる。

 地元住民は、タリー容疑者がWINZに対し恨みをいだいていたと話している。同容疑者について、地元紙アッシュバートン・ガーディアン(Ashburton Guardian)は先月、オーストラリアで鉱業労働者として働いた後にニュージーランドに戻り、最近になって住む家を失い、川沿いでテント暮らしをしていたと報じている。住む場所を探すため、これまでWINZを含む多数の支援所を訪れていたという。(c)AFP