史上初のエボラワクチン臨床試験、米国で来週開始
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【8月29日 AFP】米国立アレルギー感染症研究所(National Institute of Allergy and Infectious Diseases、NIAID)のアンソニー・ファウチ(Anthony Fauci)所長は28日、エボラ出血熱ワクチンの初の臨床試験を来週、米国で開始すると発表した。
使用するのは英製薬大手グラクソ・スミスクライン(Glaxo Smith Kline)と米政府機関の研究者らが共同開発したワクチンで、「NIAID/GSK」と呼ばれている。米国立衛生研究所臨床センター (NIH Clinical Center)で3人の治験ボランティアを対象に来週、フェーズ1の臨床試験を始める。
この試験ではまず、スーダンエボラウイルスと、現在西アフリカで感染が広がっているザイールエボラウイルスの2種類のウイルス株に対するワクチンの安全性を確認する。また、人体内でのワクチンの抗体反応を調べ、効果があるかどうかを確かめる。
続いて10月から、20人の健康な成人を対象にザイールエボラウイルスのみを対象としたワクチンのフェーズ1の臨床試験を始める。
エボラ出血熱については、市販されているワクチンが存在せず、世界各地でワクチン開発の動きが加速している。間もなく、英国、マリ、ガンビアでも同様の臨床試験が開始される予定だ。(c)AFP