【8月26日 AFP】米ニューヨーク(New York)市を流れるハドソン川(Hudson river)沿いの公園で25日、白い服に身を包んだ人々が続々と集まり、大勢での夕食を楽しんだ──これは「ディネ・オン・ブロン(Diner en Blanc、白い宴)」と呼ばれるイベントで、今年は5000人近い人々が参加した。

「フラッシュモブ」的要素の強いこのイベントでは、主催者は開催場所を直前まで発表しないため、参加者たちは詳細についてほとんど何も知らされないまま、白い服を着用し、ディナー用品一式を準備する。

 イベント会場となったのは、マンハッタン(Manhattan)島の南端に位置するネルソン・A・ロックフェラー公園(Nelson A. Rockefeller Park)。あらかじめ参加登録をしたゲストたちは、白色でそろえたテーブルや椅子、テーブルウェアを持って会場に駆け付けた。

「白で統一」の起源は、26年前に仏パリ(Paris)の公園で開催されたイベントにまでさかのぼる。当時の主催者が参加者らを容易に見分けられるよう、白い服の着用を呼びかけたことがその始まりとされている。

 会場をめぐっては、午前0時までの現状回復が条件として提示されており、参加者らは自分の出したごみを持ち帰らなければならないという。

 今年に入ってすでに同様のイベントがニューヨークのほか、南アフリカのヨハネスブルク(Johannesburg)、メキシコ市(Mexico City)、仏パリ(Paris)、シンガポール(Singapore)で開催されている。(c)AFP