【8月27日 AFP】イングランド・プレミアリーグのマンチェスター・ユナイテッド(Manchester United)は26日、アルゼンチン代表MFのアンヘル・ファビアン・ディ・マリア(Angel Fabian Di Maria)をレアル・マドリード(Real Madrid)から獲得したと発表した。

 契約期間は5年で、移籍金は5970万ポンド(約103億円)。これは、2011年にフェルナンド・トーレス(Fernando Torres)がリバプール(Liverpool FC)からチェルシー(Chelsea)へ移籍した際の5000万ポンドを上回り、英国史上最高額となる。

 クラブは声明で、「マンチェスター・ユナイテッドは、英国史上最高額となる移籍金5970万ポンドを投じ、アンヘル・ディ・マリアを獲得。5年契約を締結した」と発表した。

 チームを率いるルイス・ファン・ハール(Louis van Gaal)監督は「アンヘルはワールドクラスのMFだが、チームプレーヤーでもある。計り知れない才能に疑いはない」とコメントした。

「とてつもない俊敏性と、切れ味鋭い左足を持っており、彼の前では完成されたディフェンスも脅威にさらされる。ドリブルの技術、相手を抜き去る能力は見ているだけで楽しい。素晴らしい補強だ」

 一方のディ・マリアは、チームが昨季リーグ7位に終わり、欧州カップ戦出場を逃しているにも関わらず、オールド・トラフォード(Old Trafford)行きを決断した点について、「ビジョン」が決め手になったと話した。

 ディ・マリアは「マンチェスター・ユナイテッドに加入できてとてもうれしい」とコメントした。

「スペインでのキャリアは全うしたという自負がある。多くのクラブが関心を示してくれたが、レアルから移籍するならマンチェスター・ユナイテッドしか考えられなかった」

「ファン・ハール監督は素晴らしい指揮官で、優れた実績を残している。クラブの誰もがトップに返り咲くというビジョン、強い決意を持っていて、そこに感銘を受けた。ユナイテッドはトップであるべきチーム。早くチームでの仕事を始めたい」

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