【8月26日 AFP】フォーミュラワン(F1、F1世界選手権)に参戦するメルセデスAMG(Mercedes AMG)のルイス・ハミルトン(Lewis Hamilton)が25日、今後のレースではチームメートのニコ・ロズベルグ(Nico Rosberg)を信用して一緒に戦うことはできないと明らかにした。

 24日に行われた第12戦ベルギーGP(Belguim Grand Prix 2014)決勝のレース2週目にロズベルグに追突され、タイヤのパンクに見舞われた29歳のハミルトンは、9月7日に開催される第13戦イタリアGP(Italian Grand Prix 2014)では、どのような心境で臨めばいいのか分からないと語っている。

 ハミルトンは、ロズベルグが「ポイントを稼ぐ」ためにわざと接触したことを認めたと主張したが、現在29ポイント差で総合首位に立つロズベルグは、レース中の事故にすぎないとの見解を示している。

 ハミルトンは、「レースを戦うときは、ドライバーのことを信用しなければならないし、故意に事故を起こすべきではない」と述べた。

「どんな気持ちで次戦に臨めばいいのか分からない。分かっていることは、積極的に前を狙わなければならないし、巻き返すには長い道のりがあるということだ」

「今回のレースでうれしかったのは、ファンからの応援だ」

「ドライバーズパレードの最中には、たくさんの英国旗が掲げられ、大勢の人がチームの帽子やシャツを着けていた。それなのに、結果を残せなくて本当に腹が立ったよ」

 今季は何度も遺恨を残していたハミルトンとロズベルグだが、今回ほど緊張感が高まる事態に発展したことはなく、これまでロズベルグが事を荒立てるようなことも、ハミルトンの左リアタイヤにフロントウィングを接触させるようなこともなかった。

 ハミルトンは、「これからチームがどんな対応をするのか想像できない。みんなベルギーGPに向けて前向きな気持ちでいたし、僕は本当に楽しみにしていたんだ」と語った。

「興味深いことに、ニコは21日のチームミーティングで、(ハンガリーGP(Hungarian Grand Prix 2014)でロズベルグを先行させろというチームの指示をハミルトンが無視したことについて)怒りをあらわにしていたんだ」

「『3週間前のことをまだ根に持っているのか』と思ったよ」

「彼は自分がどれほど怒っているのか、トト・ヴォルフ(Toto Wolff)氏やパディ・ロウ(Paddy Lowe)氏にぶちまけていたんだ」

「それで気持ちを切り替えられたはずだと思っていた。そして、この結果だよ。興味深いね」

 ハミルトンは、ロズベルグが怒りにとらわれるあまりに判断を誤らなければ、24日のレースでは危険を回避するようにマシンを操作できたはずだと指摘した。

 しかし、ロズベルグはスピードを落とすこともラインを変更することもなく、チームは両ドライバーとともに代償を支払うことになった。

 チームの代表を務めるヴォルフ氏も怒りをあらわにしており、年間優勝を争う2人のドライバーがレース開始からわずか2周目で衝突するという不名誉と混乱に巻き込まれ、その悪影響について懸念を示している。(c)AFP