【8月25日 AFP】14-15スペイン1部リーグは24日、第1節の試合が行われ、FCバルセロナ(FC Barcelona)は3-0でエルチェ(Elche CF)に勝利し、開幕戦を白星で飾った。

 ハビエル・マスチェラーノ(Javier Mascherano)が前半にレッドカードで退場となったバルセロナだが、リオネル・メッシ(Lionel Messi)の2得点などで快勝し、ルイス・エンリケ(Luis Enrique)監督は新体制を白星でスタートさせた。

 バルセロナは、W杯ブラジル大会(2014 World Cup)決勝以来の公式戦となったメッシが、その失意を振り払う先制点を決めたが、直後にマスチェラーノが明らかな決定機の阻止で一発レッドカードを受け、いやな雰囲気でハーフタイムを迎えた。

 それでも後半1分を過ぎ、バルセロナはトップチームデビューとなった18歳のムニル・エル・ハダディ(Munir El Haddadi)が技ありのシュートを決め、点差を安全圏に持ち込むと、その後にメッシが試合を決める3点目を挙げた。

 ムニルは開幕前最後の親善試合、18日のレオン(Club Leon)戦で2得点を決めており、けがのネイマール(Neymar da Silva Santos Junior)と、ルイス・スアレス(Luis Suarez)の不在もあって、先発でのトップチームデビューを勝ち取った。

 18歳のムニルは前半22分、角度のないところから枠直撃の強烈なシュートを放ち、チーム最初の大きなチャンスを作った。

 さらにバルセロナは、この日キャプテンマークを巻いたアンドレス・イニエスタ(Andres Iniesta)もバーに当たるミドルシュートを放ったが、ボールを保持しながらも決定機はさほど多く作り出せなかった。

 それでも前半終了3分前、バルセロナはエルチェの軽率なミスから敵陣でボールを奪うと、セルヒオ・ブスケッツ(Sergio Busquets)のパスを受けたメッシがサイドステップでDF2人をかわし、左足で正確なシュートを決めた。

 その直後に独走で抜け出しかかったエルチェのギャリー・ロドリゲス(Garry Rodrigues)を、マスチェラーノが倒して一発レッドカードをもらうと、試合の展開は変わるかに見えた。

 ところが、数的不利をものともしないバルセロナは後半開始直後、イヴァン・ラキティッチ(Ivan Rakitic)のパスに抜け出したムニルが、ゴール隅に流し込んだ。

 最後は、メッシがまたしてもエルチェDF3人をドリブルで置き去りにすると、インサイドシュートをGKビセンテ・ガイタ(Vicente Guaita)には届かない場所に決め、勝ち点3を確実にした。(c)AFP