【8月24日 AFP】Jリーグ1部(J1)の横浜F・マリノス(Yokohama F Marinos)は24日、23日に行われた川崎フロンターレ(Kawasaki Frontale)戦で、バナナを振るという人種差別が疑われる行為に及んだ10代のサポーターに対し、無期限の入場禁止を科したと発表した。

 マリノスはクラブの公式ウェブサイトで、2-0で勝利した23日の試合でフロンターレの選手に「挑発行為」を行ったサポーター1人に対し、無期限入場禁止を科すと発表した。

 マリノスのゴール裏にいた当該サポーターは、前半42分に自身の目の前に来たフロンターレのレナト(Renato Ribeiro Calixto Aguiar)に向けてバナナを振った。その様子はテレビで映し出されており、ソーシャルメディアへの画像の投稿もあった。

 サポーターは10代後半の男性と特定されている。マリノスの嘉悦朗(Akira Kaetsu)社長は同日、男性の行為はレナトに対する人種差別かとメディアから問われると、「客観的に、そうみえる可能性は高い」と答えた。

 バナナを振った行為が人種差別にあたるかについて、嘉悦社長は「限りなく疑わしい」と答えている。

 報道によれば、クラブから事情聴取を受けた男性は「挑発行為」に及んだ事実は認めたものの、「特定の誰かを対象としたものではない」と主張しているという。

 Jリーグではすでに今季、3月に人種差別に関する問題が起きており、サポーターが本拠地で「Japanese Only」の横断幕を掲示した浦和レッドダイヤモンズ(Urawa Red Diamonds)に対し、リーグから1試合の無観客試合が命じられている。

 これを踏まえると、マリノスにも何らかの処分が下される可能性がある。(c)AFP