■「ホラーそのもの」

 ギュンツェル被告はドレスデンの駅でステンプニェビッチさんと落ち合うと、そこから車を運転し、被告が数年前からパートナーと共に経営する朝食付きの宿としても使っているハートマンスドルフ・ライヒェナウ(Hartmannsdorf-Reichenau)の自宅へ連れ帰ったとされるが、その後に何が起きたかが争点になっている。

 捜査官らは、ギュンツェル被告が地下室にステンプニェビッチさんを案内し、そこで喉を切って殺したと自供しているとしている。しかし被告につくエンドリク・ウィルヘルム(Endrik Wilhelm)弁護士は、被告は後に自供の一部を撤回したと主張。ビデオには滑車で首をつりながらも足が常に地面についているステンプニェビッチさんの様子が写っており、「自分で止めようと思えば、いつでも止められる状態だった」と指摘している。

 報道によると、ビデオにはボクサーショーツをはいた男が、口をテープでふさがれ、両手を背中で縛られた状態でつるされた裸の男性の体を切断している様子が写っているという。刃物を持った男はある時点で手を止め、男性の心臓の鼓動を確かめた後、切断を再開したとされる。ビデオを見たある捜査官は地元紙ゼクシシェ・ツァイトゥング(Saechsische Zeitung)に「ホラーそのもの」だったと語っている。

 ギュンツェル被告は少なくとも4時間をかけて遺体の骨をのこぎりで切ってばらばらにし、傾斜になっている自宅の芝地のあちこちに埋めたとされる。被告は捜査官らに遺体を埋めた場所を教えたが、地元メディアによれば、男性の性器は見つかっていないという。(c)AFP/Deborah COLE