【8月19日 AFP】中国の空港で7月に、管制官2人が居眠りをしていたために旅客機の着陸が遅れる事態が起きていたことが発覚し、中国のインターネット上で怒りの声が広がっている。

 19日の中国のニュースサイト「Sina.com」によると、湖北(Hubei)省武漢(Wuhan)の空港で中国東方航空(China Eastern Airlines)MU2528便が着陸準備に入ったものの、12分にわたって管制塔から返答がなかった。最終的に連絡はとれ、同便は無事着陸した。

 経済誌「財経(Caijing)」が掲載した民間航空当局者が出した声明の内容によると、「管制官がそろって勤務中に居眠りをし、(旅客機側は)何度も呼んでいたが応答がなく、管制塔と連絡が取れない状態だった」という。また同誌に掲載された別の調査報告書の内容によると、2人の管制官が居眠りをしていたという。

 この事態が起きたのは7月8日で、発表されたのは同月29日。発表が遅れた理由は説明されていない。

 マイクロブログの「新浪微博(Sina Weibo)」には「管制官の仕事は神経を使う疲労の大きいものだが、勤務中に寝ることは許せない」、「管制官たちの行動に何百人という人たちの命がかかっている。私たちの命を預けているのだ」などの意見が寄せられた。別のユーザーは「こうした事態の深刻な結果として、刑務所で好きなだけ寝させればよい」と書いた。(c)AFP