【8月17日 AFP】ブラジルで保護観察中の受刑者が監視用の電子ブレスレットをおんどりの首に巻き付けて鶏舎に閉じ込め、違法薬物を売るために外出していたことが分かった。国内メディアが16日に報じた。

 イザク・セラウ(Isaac Selau)受刑者(29)は13日夜、薬物の違法取引が盛んなポルト・アレグレ(Porto Alegre)を巡回していた警官らに薬物販売と拳銃の不法所持の容疑で拘束された。氏名を確認したところ、自宅拘禁中の受刑者であり、夜間の外出が禁止されていることが分かったという。

 その後、受刑者の自宅に行った警察官たちは、受刑者監視装置を首に付けたおんどりを見つけた。監視用ブレスレットが動物に装着されているのを見たのは初めてだったという。受刑者の自宅からはコカインとマリフアナ、精度の高いはかりが押収された。

 南部リオグランデドスル(Rio Grande do Sul)州刑務当局の電子監視装置運用部門のトップ、セザール・モレイラ(Cesar Moreira)氏は、受刑者が11日に監視装置を外したことは当局のシステムが検知しており、同受刑者が逃亡したと関係当局に注意を呼び掛けていたと説明している。(c)AFP