【8月16日 AFP】スペイン1部リーグのFCバルセロナ(FC Barcelona)に加入したルイス・スアレス(Luis Suarez)が15日、W杯ブラジル大会(2014 World Cup)でイタリアのジョルジョ・キエッリーニ(Giorgio Chiellini)にかみついた自身の「過ち」に対する代償を、今もまだ支払っていると述べた。

 ウルグアイ代表のスアレスは、スポーツ仲裁裁判所(Court of Arbitration for Sport、CAS)から練習再開が認められたため、FCバルセロナの練習に初めて参加し、すべての注目をかっさらった。

 その後、FCバルセロナの公式ウェブサイトに掲載されたインタビューでスアレスは、「僕は自分が犯した過ちの代償を支払い、謝罪もしている。だから、この問題については忘れなければいけないと思う」と語った。

「僕はプレーすることが夢だったFCバルセロナでの未来のことだけを考えている」

 先日まで自身を取り巻く状況が不透明だったスアレスだが、「今は自分がサッカー選手であることを再び実感できているし、チームメートと一緒にいられて本当に満足している。スタートが待ちきれなかったよ」と話している。

 ルイス・エンリケ(Luis Enrique)監督が注意深く見守るなか、スアレスはメーングループの練習に参加し、精力的な動きをみせていた。

 CASは14日、スアレスに科された4か月のサッカー活動禁止と9試合の国際試合出場停止処分を支持したものの、同選手が練習に参加し、公式戦ではない試合に出場することを許可した。

 CASの裁定により、スアレスは本拠地カンプ・ノウ(Camp Nou)で行われる第49回ジョアン・ガンペール杯(49th Joan Gamper Trophy)で新天地デビューを果たすことが可能になっている。

 一部報道によると、推定9500万ユーロ(約130億円)の移籍金でイングランド・プレミアリーグのリバプール(Liverpool FC)からFCバルセロナへの移籍が成立して以降、スアレスは人知れず現地入りし、一人で練習を行っていたとされている。

 スアレスは10月25日の試合から出場可能となっているため、FCバルセロナでの公式戦デビューは、レアル・マドリード(Real Madrid)との「クラシコ(el clasico)」になる可能性がある。

 スアレスは18日に行われる第49回ジョアン・ガンペール杯の試合前に、ファンに初めてお披露目され、翌19日には記者会見に臨む予定となっている。(c)AFP