【8月15日 AFP】14日に行われた欧州陸上選手権(European Athletics Championships 2014)の男子3000メートル障害決勝で、フランスのマイディーヌ・メキシベナバ(Mahiedine Mekhissi-Benabbad)がゴールを前にランニングシャツを脱いだため、金メダルを剥奪された。

 3連覇をほぼ確実にする中、最後のホームストレートに入ったメキシベナバはランニングシャツを脱ぐとそれを口にくわえ、上半身裸で観客に称賛を求めながら8分25秒30の記録でフィニッシュし、完勝を飾った。

 しかしながら29歳のメキシベナバは、国際陸上競技連盟(International Association of Athletics FederationsIAAF)の競技規則第143条8項の「ナンバーカード(ゼッケン)はいかなる方法でも見えなくしてはならない」という規定に違反した。

 世界選手権で2度銅メダルを獲得しているメキシベナバは当初警告の受けたのみだったが、スペイン代表団が異議を申し立てるとこれが支持され、フランス代表団からの抗議は却下された。

 これによりメキシベナバのメダルが剥奪され、2位以下の選手の順位がそれぞれ一つずつ上がった。

 メキシベナバは、「喜んでいてランニングシャツを脱いでしまった。勝利に歓喜していた。連覇に満足していたんだ。それで警告を受けるなんて思ってもいなかった」とコメントした。(c)AFP