【8月11日 AFP】英国の人々は主要メディアよりもオンライン百科事典「ウィキペディア(Wikipedia)」の情報をより信頼していることが、アンケート調査により分かった。ウィキペディアの創設者ジミー・ウェールズ(Jimmy Wales)氏が10日、発表した。

 英世論調査会社「YouGov」が英国の成人約2000人を対象に行った調査で、回答者の64%がウィキペディアへの投稿者について、真実を述べていると「非常に」または「かなり」信頼していると答えた。

 これに対し、英国放送協会(BBC)の記者を信頼するとの回答は61% 、タイムズ(The Times)やガーディアン(Guardian)といった新聞社の記者に対する信頼は45%で、サン(The Sun)など大衆紙の記者を信用するとの回答はわずか13%だった。

 その一方で、情報源として最も信頼されている媒体は「ブリタニカ百科事典(Encyclopaedia Britannica)」で、83%が信頼していると回答した。

 調査結果は、英ロンドン(London)で3日間の日程で開かれていたウィキメディア財団(Wikimedia Foundation)主催の会合で発表された。ウェールズ氏は発表に当たり、「ブリタニカ百科事典がこれまでに得てきた以上の信頼をわれわれが獲得するまで休まず努力を続ける」と決意を述べた。(c)AFP