【8月11日 AFP】イスラエルとイスラム原理主義組織ハマス(Hamas)は10日、エジプトによる和平交渉再開の要請を受け入れ、同組織が実効支配するパレスチナ自治区ガザ地区(Gaza Strip)での72時間の停戦に再び合意した。同地区での戦闘による死者は2000人以上に上っている。

 パレスチナ筋がエジプトの提案を受諾したことを確認した直後、イスラエル当局者がAFPに対し「イスラエルがエジプトの停戦提案を受諾した」と語った。一時停戦は11日午前0時1分(日本時間同6時1分)に始まった。

 前回の停戦は8日に期限切れを迎え、ガザ地区では再び激しい戦闘が勃発。イスラエル軍は160余りの標的を攻撃し、少なくとも19人を殺害、パレスチナ戦闘員らは110発のロケット弾を発射し、うち85発がイスラエル内に着弾した。

 これにより、1か月余り続くガザ内外での戦闘による死者数は、パレスチナ側が少なくとも1939人、イスラエル側は兵士を主とする67人となった。国連(UN)によると、ガザでの死者のほぼ4分の3が民間人で、民間人死者のうち約3分の1が子どもだった。(c)AFP/Sakher ABU EL OUN