【8月7日 AFP】カンボジアの旧ポル・ポト(Pol Pot)政権時代(1975~79年)に起きた大量虐殺を裁くカンボジア特別法廷(Extraordinary Chambers in the Courts of CambodiaECCC)は7日、人道に対する罪で元最高幹部2人に終身刑の有罪判決を言い渡した。

 終身刑が言い渡されたのは政権ナンバー2だったヌオン・チア(Nuon Chea)元人民代表会議議長(88)とキュー・サムファン(Khieu Samphan)元幹部会議長(83)。被告席の2人は判決に何の感情も示さなかったが、裁判所の外に集まったポル・ポト政権時代の生存者たちは涙を流し、判決を称賛した。

 ニル・ノン(Nil Nonn)判事は「根絶、政治的迫害、その他の非人道的な行為により、人道に対する罪」で有罪を言い渡すと述べた。

 2被告の弁護団は控訴する方針を表明した。判事は犯罪の重大さから「(2被告は)判決が確定するまで勾留される」と述べている。(c)AFP/Preeti JHA