【8月7日 AFP】米SNS大手フェイスブック(Facebook)がプライバシー保護法に違反したとして集団訴訟を起こしたオーストリア人男性が6日、世界の利用者2万5000人が訴訟に加わったと発表した。

 訴訟を起こしたのは、学生だった数年前にも同社を提訴したことがある弁護士のマックス・シュレムス(Max Schrems)氏。フェイスブックが犯したとされるプライバシー侵害の「長いリスト」のうち数件をめぐって、原告一人当たり500ユーロ(約6万8000円)の賠償を求めている。

 同氏は、同社の個人情報保護に関する方針、米国家安全保障局(National Security AgencyNSA)が実施していた極秘情報収集プログラム「PRISM(プリズム)」への協力、「いいね!」機能などを使ったユーザーの他のウェブサイトの利用状況の監視などが法律違反にあたると主張している。

 シュレムス氏は先週、ウィーン(Vienna)で訴訟を起こし、フェイスブック利用者に訴訟への参加を呼び掛けたが、毎日約7000人が参加する意思を示したことから参加者を2万5000人に制限した。(c)AFP