【8月7日 AFP】北大西洋条約機構(NATO)は6日、ロシア軍がウクライナ国境付近に2万人の部隊を集結させていると発表した。NATOとポーランドはともに、ロシアがウクライナ侵攻の準備をしている可能性があると警告しているが、ロシア政府はこれを強く否定している。

 NATOによると、ロシアは7月中旬、ウクライナ国境で「戦闘態勢」を取る部隊の数を1万2000人から2万人に増強した。NATO報道官は「これは危険な状況だ」と述べ、「ロシアは人道的または平和維持活動という口実でウクライナ東部に派兵する可能性がある」と指摘している。

 ポーランドのドナルド・トゥスク(Donald Tusk)首相は、「(ロシアの対ウクライナ)直接介入の恐れは数日前と比べても確実に大きくなっている」と述べた。

 NATOのアナス・フォー・ラスムセン(Anders Fogh Rasmussen)事務総長は7日、ウクライナのペトロ・ポロシェンコ(Petro Poroshenko)大統領の招きで同国を訪問予定。NATOとウクライナとの関係についての協議が訪問の目的だが、ラスムセン事務総長は3日のインタビューで、NATOはさらに「ロシアの侵略」に対する新たな防衛計画を策定予定とも述べている。(c)AFP/Anna MALPAS