【8月6日 AFP】エボラ出血熱の流行が続く西アフリカ・リベリアの首都モンロビア(Monrovia)で、市内の病院に勤務していたスペイン人宣教師の男性がエボラウイルスに感染していることが確認された。スペイン国防省は5日夜、男性を帰国させるために空軍機をリベリアに派遣すると発表した。

 男性が所属する支援団体が5日、明らかにしたところによると、感染が確認されたのはローマ・カトリック教会の聖職者ミゲル・パハレス(Miguel Pajares)さん(75)。50年以上にわたりリベリアで宣教活動に従事し、ここ7年は首都の聖ヨセフ病院(Saint Joseph Hospital)に勤めていた。病院長が今月2日にエボラで死亡し、パハレスさんは他の5人の宣教師と共に同病院で隔離された。

 国防省によると、パハレスさんを搬送するエアバス(Airbus)310型機はスペインを現地時間6日午前5時(日本時間同日正午)に出発する予定。一方で、帰還日時や、男性が治療を受ける予定の病院は明らかにされていない。

 モンロビアでは、患者の治療に当たっていたキリスト教系支援団体所属の米国人2人もエボラウイルスに感染し、ここ数日間で相次いで米国に戻り治療を受けている。(c)AFP