【8月6日 AFP】アフガニスタンの首都カブール(Kabul)郊外にある軍の訓練施設で5日、アフガニスタンの兵士が発砲し、米軍の将官が死亡した。2001年9月11日の米同時多発テロ以降に殺害された米軍士官としては、最も高位だったという。

 発砲事件は広大な訓練施設「ファヒム元帥国防大学(Marshal Fahim National Defense University)」で発生。アフガニスタン兵が、同日大学を訪問した北大西洋条約機構(NATO)の複数の高官らに対して発砲した。発砲した兵士はその後射殺された。

 この事件で、ドイツ軍の将官1人を含む10人以上が負傷した。NATO部隊はアフガニスタン旧支配勢力タリバン(Taliban)との13年間の戦闘を経て撤退を進めており、米国が指揮を執るアフガン軍の訓練計画を揺るがす事態となった。

 米国防総省の報道官、ジョン・カービー(John Kirby)海軍少将はワシントンD.C.(Washington D.C.)で記者団に対し、「死傷者の中には米軍の将官がおり、同将官は死亡した」と発表したが、氏名の公表は避けた。

 2001年の米同時多発テロでは、ハイジャックされて国防総省本庁舎(ペンタゴン)に突入した飛行機に搭乗していたティモシー・ジョゼフ・モード(Timothy Joseph Maude)中将が死亡。カービー報道官によると、それ以降に死亡した米軍関係者の中では、5日に亡くなった将官が最も高位だったという。ベトナム戦争(Vietnam War)以降、戦闘で死亡した米軍の将官はいない。

 さらにカービー報道官は、この事件による負傷者数は「15人以内」とし、発砲したのは「アフガニスタンの兵士」だと考えていると述べた。ドイツ陸軍も将官1人が負傷したと発表した。

 アフガニスタンではこれまでにも、米軍主導のNATO部隊に所属する軍人がアフガン兵によって殺害される「インサイダー攻撃」が多数、発生しているが、今回はこれまでの事件よりもはるかに階級が高い人物が犠牲になった。(c)AFP/Usman SHARIFI