欲しい商品の在庫を簡単にチェック、「ZARA」がRFIDタグ導入
このニュースをシェア
【8月5日 Relaxnews】スペインのアパレル大手「インディテックス(Inditex)」は、基幹ブランド「ザラ(ZARA)」で販売する服のすべてにRFID(無線自動識別装置)タグをつけることを発表した。これにより、店の在庫管理がしやすくなるとともに、客の利便性も向上するという。
同社は2013年以降、商品追跡システムの1つとして、RFIDタグの試験運用を続けてきた。タグに埋め込まれた特殊なチップによって、従業員と顧客の両方のニーズをより正確につかめるようになる。
RFIDタグはそれぞれ固有の周波数を発しているため、個々の商品の出荷から販売までを追跡できる。どの商品が何点店に搬入されたのか、従業員がより早く簡単に把握できるようになることに加え、棚卸がかつてないほど簡単になる。さらに、補充が必要な商品を即座にスタッフに教えてくれる。
この小さなチップは客にとってもありがたい。すべての商品が追跡されているため、いつも行く店に自分のサイズがあるか確認できるのだ。店頭に並んでいるのか、ストックされているのかまで知ることができる。もしその場にない場合は、オンライン店舗あるいは近くの店に入荷したときに知らせを受け取ることもできる。
購入した後も「ザラ」から追跡されるのではないかと心配する人もいるだろう。だが「インディテックス」は、商品の購入手続きが完了し、セキュリティータグが外された時点で、チップは動作を停止すると保証している。チップは再利用可能でリサイクル可能なため、環境にも優しい。
すでにスペインや英国を含む全世界700ヶ所の店舗でこの技術が使われており、2016年までに全店舗での導入を目指す。(c)Relaxnews/AFPBB News