【7月31日 AFP】イスラム教の断食月「ラマダン(Ramadan)」が明けたパキスタンの最大都市カラチ(Karachi)で30日、ラマダン明けの祭り「イード・アル・フィトル(Eid al-Fitr)」を祝おうと数千人が海に入り、当局者によると31日の時点で少なくとも21人が溺れて死亡した。不明者も出ているが、人数は把握できておらず、死者数はさらに増える恐れもあるという。

 溺死者が出たクリフトンビーチ(Clifton beach)は、モンスーン期で波が荒いため遊泳が禁止されていた。

 弟と友人2人と共に海水浴に来たという32歳の男性は、「泳いでいたら波が高く荒くなってきたので浜辺に戻った。弟と友人にも戻るよう呼びかけ、弟は戻ってきたが友人2人は泳ぎ続け、大波が来て2人とも見えなくなった」と語った。友人らの安否はまだ分かっていないという。

 海辺には31日も遺族や行方不明者の家族が多数詰めかける一方、死者が出ているにも関わらず大勢の人々がビーチを訪れ、警官らに海水浴を許可するよう迫っていた。

 イード・アル・フィトルの期間は29日から8月1日まで。(c)AFP