■さらなる躍進を見据える錦織

 5月に自己最高となるランキング9位に上がった後、現在は11位にランクを落としている錦織だが、全米オープンが2週間後に迫るなか、目指すのはさらに上だと発言している。

「今のランキングはうれしいですけど、目標はトップ10入りじゃありません。もっと上を目指してます。全米オープンはもうすぐだし、準々決勝か、準決勝まで行けたら最高ですね」

 錦織は過去に1度、グランドスラムでベスト8入りした経験があり、2012年の全豪オープンテニス(Australian Open Tennis Tournament 2012)で準々決勝に進出した。英国のアンディ・マレー(Andy Murray)に敗れて準決勝進出はならなかったが、同大会のベスト8は日本の男子選手としては80年ぶりのことだった。

「また大きな一歩を刻めればと思ってます。クレーコートのシーズンは、僕としてはちょっと驚きでした。スペインの選手ばかりが勝ってるバルセロナで、タイトルを取れましたから。去年はこの何か月かがだめだったので、僕にとってはすごく大切な数か月です」

 昨年の全米オープンでは1回戦で姿を消している錦織は、ベスト16に入れば、同大会の自己最高成績に並ぶことになる。(c)AFP/Jim SLATER