【7月30日 AFP】イングランド・プレミアリーグのウェストハム(West Ham)は29日、エクアドル代表FWのエネル・バレンシア(Enner Valencia)に労働許可が下り、同クラブへの移籍が完了したと発表した。

 24歳のバレンシアは、W杯ブラジル大会(2014 World Cup)に出場したエクアドル代表のなかでも飛びぬけた活躍をみせ、7月の早い時期には、メキシコのCFパチューカ(CF Pachuca)から5年契約でウェストハムに加入することで合意していた。

 バレンシアはクラブ公式チャンネルで、「歓迎してもらったことにとても感謝しているし、ここに来られて興奮している」と話した。

「クラブについては、試合を見たり、いろいろと読んだりして勉強してきた。ファンがものすごく熱いことは知っているし、契約を結べて本当にうれしい」

「イングランドとロンドン(London)に来られてワクワクしている。クラブが僕に費やしたお金はプレーで返したいし、すごく楽しみな気持ちでその時を待っている」

 イングランドでの報道によれば、移籍金は昨夏アンディ・キャロル(Andy Carroll)が加入した際のクラブ史上最高額、1500万ユーロに迫るという。

 エクアドル国内リーグのCSエメレク(Club Sport Emelec)に在籍していたバレンシアは、今年1月にパチューカへ移籍したばかりだったが、W杯で素晴らしいプレーを披露したことで、欧州各地のクラブから関心を集めていた。

 W杯でのバレンシアは、チームをグループ突破に導くことはできなかったものの、ホンジュラス戦では2得点を挙げてエクアドルに2-1の勝利をもたらすなど、チームの全3得点を1人で決めた。

 バレンシアは「W杯は個人としては良い大会だったし、初めてのW杯で3回も得点できたのは良い経験になったけれど、次は僕だけでなくチームにとっても良い結果を残したい」とコメントしている。

「もちろん、W杯で欧州でもやれるっていう自信が付いたし、ウェストハムがくれたこのチャンスをものにして、さらに前進したい」

 ウェストハムは、すでにFWのマウロ・サラテ(Mauro Zarate)、DFのシェイフ・クヤテ(Cheikhou Kouyate)、左サイドバックのアーロン・クレスウェル(Aaron Cresswell)、若手有望株のディエゴ・ポジェ(Diego Poyet Gonzalez)を獲得しており、バレンシアは今夏5人目の新加入選手となる。(c)AFP