【7月28日 AFP】エボラ出血熱の感染が拡大する西アフリカのリベリアで、米国人の医師と宣教師がエボラウイルスに感染したことが明らかになった。

 キリスト教系慈善団体の「サマリタンズ・パース(Samaritan's Purse)」によると、感染したのは同団体に所属するケント・ブラントリー(Kent Brantly)医師と、首都モンロビア(Monrovia)の病院を運営するキリスト教系団体「SIMクリスチャン(SIM Christian)」の宣教師ナンシー・ライトボル(Nancy Writebol)さん。

 ブラントリー医師は、サマリタンズ・パースが同病院に設置したエボラ治療センターで手当てを受けており、断続的な発熱と体の痛みがみられるものの安定した状態だという。一方のライトボルさんも、27日午前の段階で安定した状態にあるとされる。

 同団体の広報担当者はAFPの取材に対し、「2人とも早期の集中治療を受けている。それでも危険で恐ろしい状況であることに変わりはない」と述べた。

 世界保健機関(WHO)によると、西アフリカ地域の4か国では今年初めからこれまでで660人がエボラ出血熱で死亡している。(c)AFP