ピットレーンからのスタートとなったハミルトンは、1周目のターン2でコースアウトしながらも素晴らしいスピードと2度のセーフティーカー導入を利用し、追い上げをみせた。

 47周目にロズベルグを「抑え込むな」と指示され、52周目にも再び同じメッセージを受けたハミルトンは、「彼が近づいてきたなら彼を通させる。ニコをスローダウンさせてはいない」と返答していた。

 一方でロズベルグはチーム無線で「何で彼は通してくれないんだ」と問いかけたが、その返答は「彼(ハミルトン)は指示を受けている」というものだった。このやりとりは、ロズベルグがピットに入り新たなソフトタイヤを着用するまで8周にわたって続いた。

 一方、ポールポジションからスタートしたロズベルグは、最終週でタイヤのアドバンテージもあったことからハミルトンをオーバーテークできたかもしれなかったと明らかにいら立ちをみせていた。

「最終周にチャンスがあった。抜くことができずいら立った。ルイスがミスをしたから外から攻めたけれど、駄目だった」

 しかしながら、ロズベルグはチームに対してハミルトンに抜かせてくれるよう頼んだことはないとコメントした。

「僕は求めていない。チームから彼が前に行かせてくれると知らせてきた。それまでに何が起きていたかも知らない。内々に話し合う必要がある」

 この結果、ハミルトンはロズベルグとのポイント差を14から11に詰めた。ロズベルグは202ポイント、ハミルトンが191ポイントとし、3位には131ポイントのリカルドが続いている。(c)AFP/Tim COLLINGS