【7月27日 AFP】米国のパロディー歌手、「ウィアード・アル」ことアル・ヤンコビック(Weird Al Yankovic、54)が、最新アルバム「Mandatory Fun」で自身初となる米ビルボード(Billboard)のトップ200チャート1位を獲得した。

 ヤンコビックは1984年、マイケル・ジャクソン(Michael Jackson)の「今夜はビート・イット(Beat It)」をパロディー化した「今夜もイート・イット(Eat It)」で一躍有名となった。そして今回、ロビン・シック(Robin Thicke)の「ブラード・ラインズ~今夜はヘイ・ヘイ・ヘイ♪(Blurred Lines)」やファレル・ウィリアムス(Pharrell Williams)の「ハッピー(Happy)」の替え歌を収録した新アルバムでついに快挙を達成した。

 アルバムでは、「ブラード・ラインズ~今夜はヘイ・ヘイ・ヘイ♪」が、世にはびこるお粗末な文法を明るい調子で指摘するという内容の曲「Word Crimes」に仕立て上げられ、もう一方の「ハッピー」は、風変わりな服装の趣味をからかうという趣旨の曲「Tacky(タッキー)」に生まれ変わった。

 また、ニュージーランド出身の歌手ロード(Lorde)もパロディーの標的にとなり、大ヒット曲「ロイヤルズ(Royals)」が、アルミホイルについて謳い上げた「Foil(ホイル)」に「改作」されている。

 さらに、同アルバムの収録曲のうち8曲を取り上げて制作されたミュージックビデオも大人気となり、アルバムの大ヒットに大きく貢献した。

 コメディーアルバムが米ビルボードのチャート1位となるのは1963年以来初めて。加えて「Mandatory Fun」は、週間売上げ枚数が過去20年で最も多いコメディーアルバムとなった。(c)AFP