【7月22日 AFP】強い台風10号(アジア名:マットゥモ、Matmo)は22日、勢力を強めながら台湾へ向かって進んでおり、観光客数千人が避難をした。気象予報士らは鉄砲水や地滑りの恐れがあると警戒を呼び掛けている。

 台湾の中央気象局(Central Weather Bureau)によると、最大瞬間風速48メートルの風を伴った台風10号は、23日未明に台湾北東部沿岸に上陸する見込み。

 台湾南東部、台東(Taitung)県の人気観光地、緑島(Green Island)と蘭嶼(らんしょ)島(Orchid Island)からは観光客約5400人が避難した。地元当局によると両島と台東をつなぐ連絡船は22日から3日間、運航が停止される。

 また漁港には、台風を警戒して沖から戻ってきた多くの漁船が係留されている。

 一方テレビでは、東部の花蓮(Hualien)県の湖で展示されていた空気注入式のゴム製の巨大アヒルが、大型クレーンで撤去される様子が映し出されていた。(c)AFP