【7月20日 AFP】ロシア国営放送は18日、ウクライナ上空で撃墜されたとみられているマレーシア航空(Malaysia Airlines)MH17便に関する複数の「陰謀論」を伝えた。同国のウラジーミル・プーチン(Vladimir Putin)大統領を乗せた航空機を撃墜する試みだったとの説もあった。

 テレビ局ロシア24(Russia 24)は、同国のインタファクス(Interfax)通信が報じた民間航空当局関係筋の情報を引用し、マレーシア航空の尾翼のロゴマークはロシア国旗と色使いが似ており、プーチン大統領搭乗機と誤って撃墜した可能性があると指摘した。

 さらに、この主張を裏付けるものとして、北大西洋条約機構(NATO)寄りの姿勢で知られるウクライナのアナトーリ・グリツェンコ(Anatoliy Grytsenko)元国防相の「誰かがプーチン大統領を殺すべきだ」との発言を紹介した。

 別のテレビ局、第1チャンネル(Channel One)は、ラテンアメリカを歴訪していたプーチン大統領がマレーシア機墜落と同じ17日にモスクワ(Moscow)に戻ったことに触れ、大統領機とMH17便は同じ時間帯に東欧上空を通過していたと報じた。

 このほか、複数の目撃者が現場で見たと証言している「2機目」の航空機に焦点が当てられた。

 第1チャンネルはMH17便が墜落、炎上した時、別の航空機が飛び去るのを見たという地元の女性の話を伝えた。「最初に1機が墜落し、2機目がドニプロペトロウシク(Dnipropetrovsk)の方向へ飛び去った。2機目は、その後しばらくして武装勢力に撃墜されたウクライナの軍用機だったかもしれない」

 女性は、「これまでのところ、(2機目の)航空機がどうなったのか、その操縦士に何が起きたのか、分かっていない。地元の人たちは、MH17便が墜落した場所の近くにパラシュートで降下してくる人を見たと話している」と続けた。

 この日、ロシアのほぼ全ての新聞が墜落現場の写真を一面に掲載したが、政府系日刊紙ロシスカヤ・ガゼタ(Rossiiskaya Gazeta)だけは国民の食習慣に関する調査結果の記事を一面に掲載した。(c)AFP/Anna MALPAS