■「型破り」な形状、なぜできた?

 1つ目の説は、数十億年前の太陽系形成時に2つの彗星が低速で衝突して融合したというもの。2つ目の説は、1つの彗星が惑星や太陽などの巨大天体の強力な重力に引っ張られて奇妙な形になったというものだ。

 そして3つ目は、かつてチュリュモフ・ゲラシメンコ彗星は丸い形だったが、寒冷な外宇宙から初めて太陽系内に進入した際か、太陽を周回する間に、氷が蒸発して非対称の形状になったのかもしれないとする説だ。

「また、この彗星の形態にみられる特筆すべき二分性は、ほとんど壊滅的な衝突によって彗星の片側がむしり取られた結果だとの仮説も立てられる」とESAはブログで述べている。

「同様に、巨大な太陽フレアの影響で彗星の片側が非常に壊れやすくなり、そのままはがれ落ちて宇宙空間に砕け散ったと考えることも不合理ではない」

 ロゼッタは11月に、総重量100キロの冷蔵庫サイズの着陸機フィラエ(Philae)をチュリュモフ・ゲラシメンコ彗星に投下する。フィラエは銛で彗星表面に本体を固定し、科学実験を行う予定だ。

 チュリュモフ・ゲラシメンコ彗星の最新画像は、ESAの公式ブログ(http://blogs.esa.int/rosetta/2014/07/17/the-dual-personality-of-comet-67pc-g/)で見ることができる。(c)AFP