【7月18日 AFP】米マイクロソフト(Microsoft)は17日、今後1年間に1万8000人の従業員を削減すると発表した。同社の人員削減としては過去最大。うち約1万2500人は今年4月に買収が完了したフィンランド携帯大手ノキア(Nokia)の携帯電話事業の人員だという。

 削減人数は同社が世界で抱える従業員12万7000人の約14%に当たる。人員削減関連費用は11億~16億ドル(約1100億~1600億円)になる見通し。

 今年就任したサトヤ・ナデラ(Satya Nadella)最高経営責任者(CEO)は、グーグル(Google)やアップル(Apple)が台頭したIT業界で近年苦戦を強いられているマイクロソフトの改革を進めている。

 ナデラCEOは従業員に宛てた電子メールの中で、今回の大規模リストラは同社を新しい方向に向けるための「困難ながらも必要な」決定だと説明。人員削減により「アカウンタビリティーや機敏性、迅速性の強化」が進み、「縦と横の双方における経営の階層が減るだろう」と述べた。(c)AFP/Sophie ESTIENNE