【7月18日 AFP】フォーミュラワン(F1、F1世界選手権)に参戦するメルセデスAMG(Mercedes AMG)のドイツ人ドライバーで、サッカー好きとしても知られるニコ・ロズベルグ(Nico Rosberg)は17日、国際サッカー連盟(FIFA)からドイツ代表のW杯ブラジル大会(2014 World Cup)制覇を祝うデザインのヘルメットを使用しないよう通達された。

 FIFA側は、ロズベルグが今週末に開催されるドイツGP(German Grand Prix 2014)でW杯に関連する写真を使用すれば、「知的所有権」の侵害にあたるとの見解を示した。

 チームメートのルイス・ハミルトン(Lewis Hamilton)と今季のドライバーズタイトルを争っている29歳のロズベルグは、ホッケンハイム(Hockenheim)で開催されるドイツGPでは、デザインを修正したヘルメットを使用するとしている。

 FIFAは声明で、「いかなる理由であれ、商標登録された知的財産を無断で使用されることがあれば、われわれは訴訟を起こす用意がある」と発表している。

「われわれの商業権が危険にさらされるおそれがあるため、ヘルメットにトロフィーの写真を使用することを許可できない」

「ロズベルグのドイツ代表を祝福したいとう気持ちは理解しており、彼がFIFAの知的財産を使用することなく、ドイツ代表に対するサポートを示す方法をみつけられるよう、彼のチームと話し合っている」

 ロズベルグは自身のツイッター(Twitter)にヘルメットの画像を投稿し、「ドイツ代表の選手に敬意を示すために、トロフィーを入れたかった。だけど、僕は法的問題を尊重するよ」とコメントした。

 ロズベルグは4つの星でドイツ代表の優勝回数を表すなど、ほかの画像を代用したヘルメットを使用することを明らかにしている。(c)AFP