【7月17日 AFP】ビートルズ(Beatles)が1960年代に設立したアップル・コア(Apple Corps)社とアカデミー賞受賞歴を持つ米国のロン・ハワード(Ron Howard)監督がタッグを組み、ビートルズの新作ドキュメンタリー映画を制作することになった。両者が16日、明らかにした。

 元メンバーのポール・マッカートニー(Paul McCartney)さんとリンゴ・スター(Ringo Starr)さん、故ジョン・レノン(John Lennon)夫人のオノ・ヨーコ(Yoko Ono)さんと故ジョージ・ハリソン(George Harrison)夫人だったオリビア・ハリソン(Olivia Harrison)さんも全面協力を申し出ているという。

 制作にあたって、映画・テレビ制作会社のイマジン・エンターテインメント(Imagine Entertainment)とホワイト・ホース・ピクチャーズ(White Horse Pictures)からスタッフを迎えいれる。

 新作映画では、英リバプール(Liverpool)のキャバーン・クラブ(Cavern Club)で演奏していたキャリア初期や演奏の腕を磨いた独ハンブルク(Hamburg)での修行時代、さらに米国進出、エド・サリバン(Ed Sullivan)ショー出演を経て、熱狂的なビートルマニアが頂点に達し、ビートルズが最後のライブを行った1966年の米サンフランシスコ(San Francisco)公演までを描く。

 ハワード監督は、当時のビートルズが大衆文化や個々の人々に与えた影響は「強調しすぎることはない」と述べ、ビートルマニアは単なる一過的な現象ではなく世界的にポップカルチャーの見方を変えることになったと語った。新作ドキュメンタリーは、文化が回転する中心軸となったビートルマニアが起こった、あの時代は何だったのかを探究するものになるという。(c)AFP