【7月17日 AFP】サッカーオランダ代表のルイス・ファン・ハール(Louis van Gaal)監督が16日、マンチェスター・ユナイテッド(Manchester United)の指揮官として新たな一歩を踏み出した。

 W杯ブラジル大会(2014 World Cup)でオランダ代表を3位入賞に導いてからわずか数日、ファン・ハール監督は低迷するイングランド・プレミアリーグの強豪を立て直すべく、マンチェスター(Manchester)の地に降り立った。

 62歳のファン・ハール監督は、デビッド・モイーズ(David Moyes)元監督の後任としてユナイテッドに招へいされたが、W杯でのオランダの大健闘もあり、オールド・トラフォード(Old Trafford)を正式に引き継ぐのはここまで先延ばしされていた。

 かつてFCバルセロナ(FC Barcelona)を率いたファン・ハール監督は、自家用機でイングランドに到着するや否や、ユナイテッドの練習施設カーリントン・トレーニング・グラウンド(Carrington Training Ground)に直行した。

 ファン・ハール監督は、今後アシスタントを務めることになるライアン・ギグス(Ryan Giggs)氏と、ユナイテッドのエド・ウッドワード(Ed Woodward)最高経営責任者(CEO)に歓迎されると、トレーニング施設を案内された。

 アシスタントコーチに就任したアルベルト・ストゥィエンベルグ(Albert Stuivenberg)氏とマルセル・バウト(Marcel Bout)氏を含む先発隊は、ファン・ハール監督の到着を待たずして、ギグス氏らとともにトレーニングを開始していた。

 ユナイテッドは、8月16日に第1節のスウォンジー・シティ(Swansea City)戦を控えており、それに先駆け、ロサンゼルス・ギャラクシー(Los Angeles Galaxy)、ASローマ(AS Roma)、インテル(Inter Milan)、レアル・マドリード(Real Madrid)と試合を行う予定になっている。

 試合の中で、ファン・ハール監督は新たに加入したルーク・ショー(Luke Shaw)、アンデル・エレーラ(Ander Herrera)の動きを確認することになる。

 ファン・ハール監督には同時に、ネマニャ・ビディッチ(Nemanja Vidic)に代わる主将を指名する仕事も待っている。

 W杯ではロビン・ファン・ペルシー(Robin Van Persie)が主将としてオランダ代表チームをけん引し、その実力はお墨付きだが、同じくアームバンドを狙っているウェイン・ルーニー(Wayne Rooney)の機嫌を損ねないようにしなければならない。(c)AFP/Steven GRIFFITHS