【7月16日 AFP】北欧神話の雷神トール(Thor)がモデルのスーパーヒーロー「ソー(Thor)」の活躍を描いた米コミック「マイティ・ソー(The Mighty Thor)」を出版するマーベル・コミックス(Marvel Comics)は15日、10月発売の新作でソーの性別を男性から女性に変更すると発表した。同作品にとっての「全く新たな時代」の幕開けだとしている。

 同コミックからは複数の映画化作品が誕生し、いずれも大ヒットを記録しているが、映画版でも女性の「ソー」が今後登場するのかどうかは、今のところは明らかにされていない。

 マーベルの編集者、ウィル・モス(Wil Moss)氏は、「ソーが持つハンマーには『このハンマーを手にした者にはだれであれ、もし<彼>にその価値があれば、必ずソーの力が与えられる』と刻まれている」「だが、この文言を更新すべき時がきた」と説明。

「キャプテン・マーベル(Captain Marvel)やストーム(Storm)、ブラック・ウィドウ(Black Widow)などと同様に、新たなソーもわが社が誇るスーパーヒロインたちの伝統を受け継いでいく。新たなソーは、一時的な女性の代替キャラクターではない。彼女は今後、唯一無二のソーになる。彼女にはその価値がある」と語った。

 映画版では、豪俳優クリス・ヘムズワース(Chris Hemsworth)が『マイティ・ソー(Thor)』シリーズ2作品に加え、『アベンジャーズ(The Avengers)』(2012年公開)とその続編『アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン(Avengers: Age of Ultron)』(15年公開予定)でもソー役を務めている。

 はたして、男気あふれるヘムズワースが将来、女性のソーにハンマーを譲り渡すことになるのだろうか。(c)AFP