【7月15日 AFP】イスラエルがパレスチナ自治区ガザ地区(Gaza Strip)で続ける軍事作戦により多数の死者が出ている問題で、エジプト政府は14日夜、双方に翌15日からの停戦を提案するとともに、停戦発効後にイスラエルとパレスチナの高官級協議を主催する用意があると表明した。

 エジプトは、グリニッジ標準時(GMT)15日午前6時(日本時間同日午後3時)を、双方の間での停戦開始時刻に設定したが、イスラエル側は同日朝に治安閣議を開き提案内容を検討すると表明しており、停戦開始はエジプトが設定した時刻より遅くなる可能性が高い。

 一方、ガザ地区を実効支配するイスラム原理主義組織ハマス(Hamas)の報道官は、イスラエルが敵対行為の完全停止を約束しないかぎり停戦は受け入れられないと述べており、エジプトの停戦案を拒否しているもようだ。同報道官はAFPに対し「戦争下では、交渉の前にまず停戦することなどありえない」と述べた。(c)AFP/Sara HUSSEIN