【7月15日 AFP】サッカーアルゼンチン代表の英雄ディエゴ・マラドーナ(Diego Maradona)氏は、W杯ブラジル大会(2014 World Cup)の最優秀選手に輝いた同国のリオネル・メッシ(Lionel Messi)は受賞に値しないと発言し、コロンビアのハメス・ロドリゲス(James Rodriguez)が選出されるべきだったと語った。

 アルゼンチンがドイツとの決勝に0-1で敗れた後、マラドーナ氏は「彼が勝ち取っていないものを勝たせたようにしたいのは、商売人の都合だ。不公平だ」と憤った。

 ベネズエラの衛星テレビ局テレスル(Telesur)で放送され、中南米各国で視聴されている「De Zurda」という番組の中で、マラドーナ氏は「ロドリゲスがW杯で最高の選手だった」と話した。

 23歳のロドリゲスは、今大会で通算6得点を挙げ一躍スター選手になった。

 一方のメッシは、グループリーグで4ゴールを決める活躍をみせたものの、最後の4試合では無得点に終わった。

 マラドーナ氏は、メッシ本人ですらトロフィーを受け取ることをためらっていたとすると、「取りたくなさそうに見えた」とコメントしている。

 それでも、マラドーナ氏はアルゼンチンのプレーを称え、決勝は紙一重の戦いだったと振り返った。

「マリオ・ゲッツェ(Mario Goetze)のゴールは残念だった。でも、W杯で一歩ずつ前に進んだことを忘れてはならない。ゴンサロ・イグアイン(Gonzalo Higuain)のゴールが認められていれば、今ごろ大騒ぎをしていただろう。ドイツが優位に立っていたわけではなかった」

(c)AFP