【7月14日 AFP】中国・上海(Shanghai)の検察当局は、英製薬大手グラクソ・スミスクライン(GlaxoSmithKlineGSK)の中国法人をめぐる贈収賄疑惑に関連し、同社と関係のある外国人調査員2人を起訴した。国営の新華社(Xinhua)通信が14日、報じた。

 報道によると、起訴されたのは英国籍のピーター・ハンフリー(Peter Humphrey)被告と、妻で米国籍のユー・インゼン(Yu Yingzeng)被告。中国の一般市民の個人情報を不法に取得した罪に問われているという。

 中国当局が違法な調査活動を理由に外国人を起訴したのは、今回が初めて。専門家によれば、不法に個人情報を取得・売買した罪は最高で懲役3年の刑に相当する。

 新華社は検察当局者の話として、2被告が不法に売却した個人情報には、戸籍情報や不動産・自動車の所有状況、通話記録、GSK中国法人など中国国内で事業展開する多国籍企業への入退出記録が含まれていたと伝えている。これらの情報は第三者から購入されたほか、盗撮や侵入などの方法で取得されていたという。

 AFPの取材に応じた被告の関係者は今月、裁判は8月7日に完全非公開で行われる予定だと話した。

■GSK中国トップの性交ビデオ、撮影者特定をハンフリー氏に依頼

 ハンフリー氏はロイター(Reuters)通信元記者で、不正調査業務のベテラン。上海を拠点としたリスクコンサルタント会社チャイナホワイズ(ChinaWhys)を創設し、妻のユー氏は同社の部長を務めていた。

 英日曜紙サンデー・タイムズ(Sunday Times)によると、GSKは同社中国法人の責任者だったマーク・ライリー(Mark Reilly)氏の性交を撮影したビデオの出所を調べるため、ハンフリー氏を雇っていたという。

 中国当局は今年5月、10か月に及ぶ捜査の結果として、ライリー氏に病院や医師、保健機関などに賄賂を贈り、数十億ドル(数千億円)の収入を得た疑いがあると発表していた。(c)AFP